正義の味方に愛された魔女4
「龍二、言ってなかったの?」
《お祝いとか挨拶とか面倒だから、報告は上司と一課だけにしたんだ》
「じゃあまだ他にも、知らずに龍二に想いを寄せている女性がいるのね…」
「そんなやつ……居ないだろ?」
《おっ!ヤキモチか?初の嫉妬か?
……んな訳ないよな》
龍二ってば…。
まだまだキャーキャー言われてるのに気付いてないのね、
騒がれるのを視るのは複雑な気分なのよ?
龍二が揺るがなくてもね。
「龍二?他にも居るよ?知らないだけ。
これ、ちょっとはヤキモチなんだよね。
龍二がどう思おうと、他の女性がキャーキャー言うのは嬉しくもあり、少しはヤキモチも妬けちゃう訳です」
「へー、そういうもんか?
乙女心は複雑なんだな。
百合、やっぱり素直で可愛いな……。
ここでは…くっ付けないよなぁ、残念だ」
「お家でね?」
ほっ……。
人通りの多い通路ですからね…じゃなくて、署内ですからダメですよ…。