正義の味方に愛された魔女4
目隠しをされた私が連れてこられたのは、たぶん高級マンションの高層階の一室。
部屋にはいると目隠しをはずされ、縛られることもなく、普通の客人として扱われて
コーヒーまで出してくれた。
70歳位のお髭のおじい…いや、お兄様が目の前に座ってる。
倉庫とか、廃屋とか、もっと非日常的な、
刑事ドラマの設定の様な所に監禁されるのかと思っていたので、
待遇のよさに気が抜けてしまった。
「つかぬことをお伺いしますが、私がこちらに連れてこられた理由は何でしょう?」
「捕まっている仲間を釈放させる為の人質として。
あんたに危害は加えないさ。
あー、電話、外で電源切ったよな。テーブルの上に置いて。
取り上げたりしない」
テーブルに置く時、運良く相手の手が触れた。
あまり触れそうに無い相手だから、チャンスがあったら一度でたくさん視なきゃ。
過激派グループ?…ですか。
この人がボスですね。
私設軍隊をお持ちで…本格的ですね…。
物騒だ…平和ボケした私達の思考では理解できない思想だよ。
穏やかそうな、おじいさんなのにね。
私がおじいさんって言っちゃいけないか。
この、物騒な組織を、服役中の受刑者を戻してまで強化して、
やり遂げたいことって、何?
……もう少しちゃんと視たかったけど、仕方がない。
聞いても答えてくれる訳ないけど…。
「もう一つ、聞いてもいいですか?」
「何だ?」
「刑期を終えていない受刑者を呼び寄せてまで、やりたいことって、何なんですか?」
「あんた、怖いもの知らずで核心突いて来るね。
いや、そう言うのは嫌いじゃない。
女はこういう時、泣いたり喚いたりするからうんざりだが、あんたはそうじゃないんだな。
出来ればあまり首を突っ込んでくれなきゃ助かる」
……やっぱりね。ペロッと話す訳ない。
部屋にはいると目隠しをはずされ、縛られることもなく、普通の客人として扱われて
コーヒーまで出してくれた。
70歳位のお髭のおじい…いや、お兄様が目の前に座ってる。
倉庫とか、廃屋とか、もっと非日常的な、
刑事ドラマの設定の様な所に監禁されるのかと思っていたので、
待遇のよさに気が抜けてしまった。
「つかぬことをお伺いしますが、私がこちらに連れてこられた理由は何でしょう?」
「捕まっている仲間を釈放させる為の人質として。
あんたに危害は加えないさ。
あー、電話、外で電源切ったよな。テーブルの上に置いて。
取り上げたりしない」
テーブルに置く時、運良く相手の手が触れた。
あまり触れそうに無い相手だから、チャンスがあったら一度でたくさん視なきゃ。
過激派グループ?…ですか。
この人がボスですね。
私設軍隊をお持ちで…本格的ですね…。
物騒だ…平和ボケした私達の思考では理解できない思想だよ。
穏やかそうな、おじいさんなのにね。
私がおじいさんって言っちゃいけないか。
この、物騒な組織を、服役中の受刑者を戻してまで強化して、
やり遂げたいことって、何?
……もう少しちゃんと視たかったけど、仕方がない。
聞いても答えてくれる訳ないけど…。
「もう一つ、聞いてもいいですか?」
「何だ?」
「刑期を終えていない受刑者を呼び寄せてまで、やりたいことって、何なんですか?」
「あんた、怖いもの知らずで核心突いて来るね。
いや、そう言うのは嫌いじゃない。
女はこういう時、泣いたり喚いたりするからうんざりだが、あんたはそうじゃないんだな。
出来ればあまり首を突っ込んでくれなきゃ助かる」
……やっぱりね。ペロッと話す訳ない。