正義の味方に愛された魔女4
6 人質救出
藤波の愛人宅では、藤波と百合の他、二名の組織員が、平常心で過ごしていた。
「辰彦さん、お腹すきませんか?
なにか食べるもの、材料あったら作りますよ?」
「いや、たぶん冷蔵庫の中身は水とビールとつまみくらいしか入ってないんじゃないか?
何か取るか…。寿司か?ピザか?」
「野菜もお肉もちゃんととらないとダメですよ、ピザにサイドメニューをつけて頼みましょうか」
「何だか調子狂いますね、藤波さん。この女、相当変わってますよ」
さっきから、変わってる変わってるって……まあ、気持ち悪がられるより何倍もましだわ。
「面白いだろう?動じない女だ。
荒川は、いいもの見つけたな」
「辰彦さん、私は物じゃないですよ。
ピザのチラシがありました。
やっぱりこういうものは、どこの家でも保存版なんですね。
みなさん、頼みましょう。
割り勘ですか?奢りですか?」
「いいぞ、好きなの頼め」
そうでしょうそうでしょう、私はねー……。
ピンポーン、ピンポーン。
食べたいものを物色していると、インターホンが鳴った。
「百合ちゃん、インターホン取ってくれや」
はいはい。
「はーい、どちら様ですか?」
あ……碓井さんだ。きっと後ろに龍二も朝川さんもいるんだ。
「立原由香さんに、お届け物です……」
私は辰彦さんを振りかえって指示を仰ぐと、
開けて通せ、とのこと。
「はい、今開けますのでどーぞー」
「玄関で、『立原』とサインをしたら荷物を受け取ってすぐ閉めろ。
余計なことをするとこれだぞ」
包丁ですか……。
物騒だからキッチンにしまいましょうよ。
「藤波さん、バレたんじゃ?」
「いや、早すぎるだろう……店が閉まってるのを不審に思う誰かが居ても、警察に連絡がいくとは考えにくい。
百合ちゃんが居ないのに気づくのは荒川の就業後だろうよ」
ピーンポーン……。
ドアホンが鳴った。
来たー!!
正義の味方が助けに来てくれたー。
「辰彦さん、お腹すきませんか?
なにか食べるもの、材料あったら作りますよ?」
「いや、たぶん冷蔵庫の中身は水とビールとつまみくらいしか入ってないんじゃないか?
何か取るか…。寿司か?ピザか?」
「野菜もお肉もちゃんととらないとダメですよ、ピザにサイドメニューをつけて頼みましょうか」
「何だか調子狂いますね、藤波さん。この女、相当変わってますよ」
さっきから、変わってる変わってるって……まあ、気持ち悪がられるより何倍もましだわ。
「面白いだろう?動じない女だ。
荒川は、いいもの見つけたな」
「辰彦さん、私は物じゃないですよ。
ピザのチラシがありました。
やっぱりこういうものは、どこの家でも保存版なんですね。
みなさん、頼みましょう。
割り勘ですか?奢りですか?」
「いいぞ、好きなの頼め」
そうでしょうそうでしょう、私はねー……。
ピンポーン、ピンポーン。
食べたいものを物色していると、インターホンが鳴った。
「百合ちゃん、インターホン取ってくれや」
はいはい。
「はーい、どちら様ですか?」
あ……碓井さんだ。きっと後ろに龍二も朝川さんもいるんだ。
「立原由香さんに、お届け物です……」
私は辰彦さんを振りかえって指示を仰ぐと、
開けて通せ、とのこと。
「はい、今開けますのでどーぞー」
「玄関で、『立原』とサインをしたら荷物を受け取ってすぐ閉めろ。
余計なことをするとこれだぞ」
包丁ですか……。
物騒だからキッチンにしまいましょうよ。
「藤波さん、バレたんじゃ?」
「いや、早すぎるだろう……店が閉まってるのを不審に思う誰かが居ても、警察に連絡がいくとは考えにくい。
百合ちゃんが居ないのに気づくのは荒川の就業後だろうよ」
ピーンポーン……。
ドアホンが鳴った。
来たー!!
正義の味方が助けに来てくれたー。