毒舌男子の偽彼女
玲央side


部活がやっと終わった。


あいつはもう門で待っているだろうと思い走って来たが誰もいない。


まだ説教が続いてんのか?


まぁ、あのじじぃうるせえしな。


「少し待つか。」


冷たい風が頬にあたる。


手も冷たくヒリヒリする。


どのくらい待っただろうか。


すっかり日は暮れようとしていた。




  ー待つこと30分ー


先に家に帰ったのか?


急に不安になり家に電話をする。



「れいちゃん?まだ家にいないけど………。」



走って校舎内を探す。


くそっ、俺なんであいつのことなんか……。
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