毒舌男子の偽彼女
段々同居が嬉しいという気持ちよりも嫌だという気持ちが多くなる。
(玲央だけど…。開いてるから入って。)
恐る恐るドアを開ける。
ドアの隙間から見える私の顔をにらむ玲央。
いつも以上に怖い。
私が何したっていうのよ
………同居しに来たんだ。
その横にはにこにこと笑う女性の姿があった。
「澪ちゃ~ん。来てくれて嬉しいわ。どうぞ入って。」
その女性は玲央のお母さんだった。
笑顔で迎えてくれるお母さん。
それとは真逆ににらむ玲央。
本当にこの二人血つながってんの?