セシル ~恋する木星~
第22章 加速する思い 


「ここからは近いの?」
駅前で、山口がセシルに訊いた。

「電車で十分くらい。山口さんは?」

「俺は十五分くらいかな」

「そう……」

「うん。じゃ、気をつけてね」

「今日はありがとうございました。山口さんに逢えてうれしかった」

「俺もだよ」

「じゃ、おやすみなさい」

「おやすみ、セシィ」



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