セシル ~恋する木星~


湯船にゆったり浸かりながら、思い出すのはさっきまでの非日常。
あまりにも突然いろいろなことが起こって、とても現実だとは思えないほどだ。


セシルは結婚してからも仕事を続けていたので、職場の男性たちと飲みに行くことも結構あった。
京都にいたころは、夫の仕事が三交代で夜勤や遅番が多かったので、そんな夜は晩ご飯を友達と食べることもあった。
夫も、セシルがひとりで淋しく食べるより、誰かと楽しく食べてくれたほうが安心だと言っていたので、全く自由だった。



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