セシル ~恋する木星~


「セシル、後悔してるの?」

「ううん、後悔っていうんじゃないの」

「でしょ?」

「うん」

「……セシルは、自分のこと、好き?」

「え? うん、好きよ」

「だから、きっと後悔してないのね」

「そうなの?」

「うん。もし、セシルが後悔してるって言うんだったら、わたし、いっぱい言ってやろうと思った」

「そう?」

「うん。でも、言うことないわ」

「え? なんか拍子抜けしちゃう」



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