セシル ~恋する木星~
第26章 約束


そのとき、部屋の電話が突然鳴り響いた。

「はい、葵でございます」

「セシィ?」

「えっ? 山口さん?」

「うん。今、ちょっとだけいいかな」

「はい」

「びっくりさせてごめん」

「ほんと、びっくりした」

「ごめん、ごめん」

「どうしたんですか」



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