セシル ~恋する木星~
「いや、ほんと。この前は可愛い感じだったけど、今日は大人っぽいっていうか、セクシーな感じだね」
「そう? おしゃれして、って言われたから」
「あはは、そうなんだ」
「やっぱ、冗談だったの?」
「いや、今日は海の見えるホテルを予約してるんだ。せっかくだからおしゃれして来てって」
「わぁ〜、そうだったんだぁ。うれしい」
「よかった。セシィが喜ぶ顔が見られて、俺もうれしいよ」
「じゃ、少し早いけど行こうか。十一時半に予約してるんだ」
「うん」