セシル ~恋する木星~
何もかも計算されていたかのように、ごく自然にセシルはバスルームにいた。
「わぁ」
バスルームからは青い海やベイブリッジが見渡せた。
このくらい遠い距離からだと、海も怖くなかった。それにガラス越しだし。
明るい真昼の太陽も一緒に浴びるようにして、シャワーを浴びる。
とても開放的で、気分がいい。
山口はひとりなのに、結構いい部屋に泊まっているようだ。
セシルは、すっきりしてバスローブに着替えた。