セシル ~恋する木星~


「でも、それは無理だから後者しか選択の余地がない」

「だから?」

「セシィが恥ずかしがらずに自分の欲求にもっと素直になるには、目隠しをすればいいと思ったんだ」

「でも、見えないと何だか不安……」

「大丈夫さ、俺を信じて」

「……うん」

今までの山口とは少し感じが違う気もしたけれど、まさか嫌がることを無理強いするようにも思えなかった。



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