セシル ~恋する木星~


ここまできた以上、成り行きに任せるほかない。
セシルは覚悟を決めた。

「セシィ、とっても綺麗だよ」

「あっ」

びっくりして声が出た。右胸にキスされたようだ。
確かに、見られているのに、先ほどより恥ずかしさが薄れていた。
続いて左胸へも同じことが。

「次は何されるんだろう、って思ってる?」

「うん」

「見えないと、その分、感覚が鋭敏になる」

「…………」



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