セシル ~恋する木星~


「やったなー」と言って、またかき集めようとしたところへ第三弾の襲撃。
完全にカモにされたようだ。

「こんなことなら、わたしたちも紙吹雪、買っとけばよかったね」と、セシルは笑って直子に言った。

しばらく攻撃を受けては、頭や肩にかかった紙吹雪を集めて投げ返す。こんなことを繰り返していた。
相手をされてうれしいのか、女の子はキャッキャッと喜んで、袋が空になるまで遊んでいった。

直子は、そんなセシルの様子を笑いながらカメラに収めていた。



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