セシル ~恋する木星~
第20章 また来よう
それから、セシルは梅酒をロックで二杯、山口はウーロン茶をジョッキで一杯飲んだ。
トイレに行きたくなったセシルは、椅子から立ち上がろうとした。
「あっ」
バランスを崩してよろけそうになる。
「大丈夫?」
すかさず、山口が手を貸す。
「山口さん、呆れた?」
「え、なんで?」
「だって、前もそうだったから」
「え?」