唄姫
「お前は………、知ってるんだな……?」


僕は何も答えなかった


「何?今度はイツキまで………」

また

母親は泣き出す


「いや……違う、……イツキは、悪くない」


父親は椅子に

母親は床に


僕はベットの上で


向かい合う形になった



「全部、話すョ…」


僕は、ずっと黙ったまま



母親が落ち着くのを待って

父親が話し始める



香保里サンとの事を………



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