唄姫
しばらくの間

二人で海を見ていた



きっと、同じ人の事を

想いながら……




「帰るか、母さんが待ってるからな」






香保里サン、僕は

ステキナオトナニナレマスカ………?





「あらっ、また男同士で……」

母親は、相変わらずの言い方をしていたケド


僕達は、笑顔で目を合わせ


家の中に入る




「もう……、廊下が砂だらけじゃないっ。先に、お風呂に入っちゃってっ」


「分かったョ」



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