唄姫
バイトが忙しかった事もあって


その日は、真っ直ぐ家に帰った


シャワーを浴びて、自分の部屋でベットに横になる


ふと、あの封筒を思い出した


手紙を貰ったり、連絡先のメモを渡されたり……


毎年の事


普段なら、連絡する事も手紙を読む事もしないけれど………


渡しに来た娘の様子が“恥ずかしそう”ではなかった事が、気になった


どちらかといえば


“事務的”だった


それが気になって


僕は


封筒を開けた。

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