唄姫
「何?何?元気ないじゃん」

僕達は、raveの、海の見える席に居た



僕と大嶋が黙っているのが、塚原は気になったらしく、妙にテンションを上げている様に見える。




「……これ…」

僕は、あの手紙をテーブルの上に置く


「なんだョ?俺宛にラブレター?」

いつもの調子でそう言って、塚原は手紙を開く……




僕達は、黙っていた



手紙を読み終えた塚原は

コーラを一気に飲み干し

「……ありがとう。俺、ちょっと行って来る…」



そう言って、raveを出て行った




『後は、塚原に任せよう……』


僕達はそう思っていた。



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