唄姫
「おはよっ」

塚原と大嶋が、ダラダラと歩いて来た。


「なんだョ。朝、お前ん家寄ったのにーっ」


「そーなんだ?ごめん。波見てから来たからさぁ…」


それも、ホント




「今日さぁ、見ちゃったョ」


「何を?」


「雑誌に載ったあの娘!」



「ふ~ん…」



あの人の事かと思った。



「“ふ~ん”ってお前、見たくねーの?」



「興味ねーって」



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