天狗に愛されて
「……陣、間違ってねぇーよな。」
『失礼な事言わないでくれる!?
アンタ達より勉強してるわよ!!!!』
本当に失礼な奴!ありえない!!
バキッ!
苛立ったからチョークが折れてしまった。
〈どうやら入られたくないようダネ。〉
『でも、その穴を封じ直さないと
この状態は流石に危険でしょ。
視えない人まで危害が及ぶ。』
この前のバスも前兆だった…とか?
うーん…妖の気配感じなかったけどなぁ。
結界を背に考えていると、
「譲葉!!」
グイッ!
『……え?』
塞が私に触れる前に
何か強い力で後ろに引っ張られた。