天狗に愛されて
『これが…蛇太郎が言ってた社?』
大昔からある社のせいなのか、
木が腐ってて今にも崩れそう。
ザワッ!
『貴方がここの主ですね……?』
気配のする方を振り向くと、
そこには少し黒い妖気を纏った男の人が居た。
〈……人の子が何用だ。〉
『妖の数が増え、
その原因を突き止める為にここに来ました。
聞けば、
ここが妖の世と通じる穴を封印してるとか…。』
〈その様なモノ我が解いてやったわ。〉
『なんですって?』
社持ちの神が封印を解いた!?