天狗に愛されて


ん?才能がないのかって?
いやいや、妖力は何故か高いんだよなー。


『あちゃー…本家の人達が居る。』


この時代、まだ本家と分家があるなんて
正直どうかと思うよ。

時代遅れだと思わない?


『うん、見事な無視っぷり!
毎度ありがとうございま〜す。』


本家の人達にとって私は空気だ。
存在しているか…てゆーか認識すらしてない。

これは私の勝手な想像なんだけど、
本家の人間より強い妖力を持って産まれた私を

妬んでるんだと思う。


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