天狗に愛されて
『妖力が強いのがそんなに気に入らない?
本家の人達にどんな目で見られてるか
アンタも知ってるくせに。』
「…………。」
ほら、黙った。
『私がどこへ行こうが関係ないでしょ。』
〈オイラは一人にしないで欲しいけどナ?〉
それはごめんよ(笑)
「おい、まさかその蛇神。
お前の部屋で飼ってんのか!?」
『別に飼ってるつもりないんだけど。
一応、神様なんだから
口の利き方に気を付けなさいよ。』
〈一応じゃなくて神ダ!!〉
『ごめんて、蛇太郎。』
私って神格の妖と意外に面識あるんだよね。
天狗もそうだし。