天狗に愛されて

悪意ある視線



ギィィ……


古い門が開き、目にしたのは


『うわ、最悪のタイミング。』


本家の人が広場に集まっている所だった。


「塞様!」

「おお!流石、次期当主。
無事穴を封印したのですね!?」


塞を囲むように群がる人達に眉を寄せる。


〈人気のようダネ。〉


『あーアホらし。』


穴を塞いだの私なんですけどね?
まぁ、陣を破綻して邪魔したのは私ですけど。


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