天狗に愛されて
〈今の…言霊カぁ。
どーりで力が強いと思ったらアンタ祓い人ダ?〉
『だったら…何よ。』
嘘でしょ…あんまり効いてない。
〈アタイらを封じた祓い人が憎イ!!
一滴も残らない位に吸い付くしてヤル!!!!〉
『ッ…我、その手を求む…〈唱えさせナイ!〉』
駄目、間に合わない!!
ガキィン!!
〈!?〉
〈……オレの庭でなーにしてんのかな?〉
私の前に居たのは、
鉤爪を刀で受け止める天狗だった。