天狗に愛されて
『て、天狗?なんでここに??』
〈それはこっちの台詞だよっと!!〉
ブンッ!
真横に刀を振るが、空を切っただけ。
『アイツ、覚よ。
だから…考えて戦ったらこっちが負ける。』
〈そーゆうコト♪
へぇ〜?こっちには大物は居ないと
思ってたのに中々のが居ル♪♪〉
〈そりゃどーも。
まさか覚にお目にかかるなんてネ。〉
私を庇う様に翼を大きく広げる天狗。
それを見て、覚も構える。
凄い妖気……。
辺りに妖気がぶつかり合い、渦巻いてる。