天狗に愛されて


〈この街の四方に社がある。

ここは南。
なきむしちゃんが持ってる
鏡の神格は東の社を守ってた。〉


ここの狐神はさっき……。


『もし、残り二つが…。
北と西が朽ちたら何か起こるの!?』


〈簡単に言えば封じた妖の世とこの世が
くっついてどんちゃん騒ぎになるネ〜♪

再び妖のパレード!ヮ(゜д゜)ォ!!〉


……笑い事じゃない!!
私ってそんな重要な物を託されたの!?


〈じゃあ、その二つの社主を葬れば
残った仲間が出て来れるって事ネ。〉


そんな事したら視えない人達まで
妖の餌食になっちゃう。


〈さぁ、それはどーかな?
北を守護するオレを倒せたらの話だ・け・ど!〉


天狗が覚に向かって刀を振り下ろした。


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