天狗に愛されて


覚side


〈待ってヨ!〉


〈ん〜??〉


こんな所で死んでたまるカ!!


〈コッチ側なのになんでアタイを消ス!?
人間なんて只の餌じゃないカ!!〉


〈餌ねぇ〜……。
残念ながらオレは人間を喰う趣味はないネ。〉


人間を喰らった事が無イ!?


〈オレにはコッチ側とかアッチ側とか
どーでも良いんだよねぇ〜♪

でも、アンタは……。〉


天狗の心が視える。


オレの…妖らの特別な存在に
傷を付けたお前を許さない。


〈ま、さか…アイツ……。〉


〈己の罪をその命で償いな。〉


天狗がそう言い放つと一際激しい閃光が放たれ、
アタイの身体は稲妻に討たれた。


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