天狗に愛されて


天狗side


『んッ!ま、まだ!?』


ペッ!


吸い出した血を地面に吐き捨てる。


〈これで大丈夫かな?
念の為に神水を……ッ!?〉


『天狗…?』


嘘だろ?傷が……塞がり始めてる。


〈なきむしちゃん!この水どう視える!?〉


小瓶をなきむしちゃんを見せる。


『く、黒く視える…って事は邪神水じゃない!』


〈……正解☆神水はこっちでしたぁ♪♪〉


キュポン


『なんで、アンタが神水を持ってんのよ。
それは妖にとっては毒なのに…。』


〈なきむしちゃんが無茶した時に治せる様に
いつも持ち歩いてるのサ♪〉


傷口にかけると無かったかの様に消えた。


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