天狗に愛されて
『……ありがとう。』
〈どーいたしまして!
あ、人間の女の子が喰われそうになってたヨ?〉
そう言うと顔色が一気に青褪める。
〈ちゃーんと助けたから安心しな?〉
『じゃあ、無事なの!?』
頷くと安心した様にホッとする。
その時、耳飾りが見えた。
〈その耳飾り……。〉
『あ、これはプレゼントで貰ったの。
似合ってる?』
嬉しそうに耳飾りを弄ぶなきむしちゃん。
でも、俺には悪い物にしか視えなかった。
天狗sideEND