天狗に愛されて


『こんな所に隠し扉があるなんて…。』


何か隠したい物でもあるの?

まぁ、大昔から妖祓いを生業にしてたら
色々あるだろうけど…。


幾つか疑問が過ぎったけど、
声の正体が知りたいという感情の方が勝った。


『どんどん…道が狭くなってくる。』


その度に声も大きくなっていく。


えっと、炎の呪符は…。


ポウ…


『ッ!!!??』


灯すと目の前には氷漬けにされた少女が居た。


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