天狗に愛されて


『ど、どういう事…?』


呪符を持つ手が震える。

自分でも目を疑ってしまう。

だって、氷漬けにされた少女の顔が
私に瓜二つだったから。


『なんで?こんなのを隠して…。』


ソッと氷に触れる。


キィイイイイン!!


『な、何!!!??』


触れた瞬間、眩しい光が私の身を包んだ。


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