天狗に愛されて
前世
『うッ………………。』
ゆっくり目を開ける。
『え、ここ…どこ??』
確かに屋敷に居た筈なのに
いつの間にか外に居る。
そして、見慣れない風景が広がっていた。
何?何がどうなってるの??
「あー…妖退治しくったぁ〜!!」
「結果封じたんだから良いだろ。
当主に報告するぞ。」
妖?当主??
前から歩いて来る男二人。
『すみま…「で、あの女どうするだろな?」え…?』
目の前に行ったのに
二人は私の身体をすり抜けて行った。