天狗に愛されて


『でも、どうして?』


氷に触れただけで過去に飛ぶなんて
聞いた事もないし、ありえない。


『あの子が何かを伝えようとしてるって
考えるのが打倒よね。』


この過去の流れを見守る事にした。


「おい、あれ…。」


「何故、当主様は見過ごすのだ?
どこの馬の骨か分からぬ者の子など!!」


聞き覚えのある嫌な声。

その声が向けられていたのは
一人の女性と幼い女の子。


あれがあの子…。


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