天狗に愛されて


「此れは神の縛り。
邪な者を捕らえ、決して離すな。」


ジャララ!


身体中に鎖が巻き付く。


これは、神鎖!?


「さぁ、塞。」


「何言ってんだよ…譲葉はッ!」


「…どうしたと言うのだ。
目の前に妖が居るというのに何を躊躇う?」


大人しくしてればこの男は!


『砕け…巻き付く鎖を砕…ッ!?』


「言霊を繰るのですか?
そうですか…では、黙れ。」


ピシッ!


『……ッ………!……!?』


声が出ない!?


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