天狗に愛されて


『天狗は?大丈夫なの!?』


ズキッ!


治った筈なのに身体中が痛む。


〈あまりご無理をなさらないで下さい!

傷は消えても染み込んだ神水までは
邪神水で消せないのです…。

お師匠様も…ご無事ですから。〉


生きてるのね…良かった。


〈いつ見ても傷だらけなんだカラ。
もっと自分を大事にしなヨ〜!〉


ズズズ…


森の中から聞き覚えのある声、
でも…出て来たのは巨大な蛇だった。


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