天狗に愛されて


ぎゃー!爬虫類の特大版!!!!


〈オイラを忘れたのカイ?
あんなに一緒に過ごしたじゃないカ。〉


『その声、まさか…蛇太郎?』


標準サイズだったのにどうしたら
そこまで巨大化するの!?


〈これがオイラの本来の姿サ。
あの部屋じゃ収まんなかったからネ〜♪〉


『それよりも、
どうしていきなり居なくなったのよ。』


何気に寂しかったんだからね!


〈私がお連れしたんです。〉


バサッ!


次に飛んで来たのは一羽のカラス。


『え、カー吉!?』


〈言葉を交わすのは初めてですね。
ご無事で何よりです。〉


只のカラスだと思っていたカー吉までもが
妖だと初めて知った。


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