天狗に愛されて


『そこまで慌てる事?頭を下げただけで…。』


〈譲葉様に歳は関係ないのです!

地の妖ではなく、天に住まう神格の娘は
妖らにとって特別で宝ですから。〉


そんな大袈裟な…。


〈貴女は半妖ですが、神に等しき存在。
御身をご自愛ください。

決して、今回の様な事はなさらないで…。〉


小天狗ちゃんが私に頭を下げる。

気付けば蛇太郎もカー吉も。


『あれは、人間じゃなくて
妖達に愛されるって事だったのかな…。』


母様、そうでしょ?


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