天狗に愛されて
〈恐らく、封印でしょう。〉
『封印…?
もしかして、妖の世と繋がった穴の??』
でも、まだ南を守護してる妖が居る筈。
〈南は封印を維持する力を辛うじて保ってル。
…あの大天狗が消え、
穴を塞ぐ力なんて残っちゃいないのサ。〉
『天狗が…消える……?
待って…だって、さっき〈無事〉って!!』
蛇太郎とカー吉の表情は暗いまま。
〈あの御方は神水に蝕まれました。
もう…手遅れです。〉
天狗が消える…?