天狗に愛されて


『カー吉…人って残酷だね。』


思った事は言葉にするし、
少し違かっただけで非難する。

妖が視えるのと視えないだけで
こんなにも溝って深まっちゃうんだね。


『あーもう!普通に産まれたかった!!』


そしたら友達も沢山居ただろうし?
毎日楽しくて仕方ない。

あ、でも術が使えなくなるのは寂しい。


『カー吉が喋れたらな〜……。』


〈カー!〉


『カーじゃ分かんないよ。
カラスって他になんか言えないの?
オウム見習って頑張ってみてよ。』


オウムの記憶力半端ないよね。
他には…九官鳥とか?

鳥の種類が違うだけで
同じなんだからイケるんじゃない??

なんて無茶な発想をしてみた。


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