天狗に愛されて


『しかも、名前考えたのに
一度も呼ばないで忘れちゃったし!』


あんなに考えたのに!


『光と陽と書いてみつひ。

私が葉っぱだから、アンタは私を照らす光。
光がなきゃ生きて行けないんだから!』


だから…だから!


『戻って来て!光陽!!』


カッ!


願いを叫ぶと桃の木から強い光が発した。


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