天狗に愛されて


光陽side


〈あの亡霊は心配いらない。
夜が明ければの話だけどサ!!〉


『夜が明ければ?』


〈譲葉が妖として成人すれば術も解ける。

今夜、譲葉を封印しようとしたのは
この世に魂の留まれる時間が
残り僅かしかなかったからだヨ。〉


夜が明ければアイツの魂はあるべき所に還る。


〈…さぁ、お前はどうする?〉


目の前に倒れる父の姿をした亡霊を救うか、
それとも譲葉を救うか。

お前次第だ…若サマ。


光陽sideEND


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