天狗に愛されて
天狗side
〈…おい、学校でどうだったか報告しろ。〉
バサッ!
〈はい。
学校でも同じように沈んでおられました。〉
俺の肩に止まって話すのは一羽のカラス。
コイツはオレの使いでなきむしちゃんの様子を
随時報告するようにしている。
カー吉って呼ばれてるみたいだけどさ?
〈それと、屋上から飛ぼうとなされました。〉
〈マヂかよ…。〉
幾ら術を使えたって
人間が空を飛べる事なんて出来ない。
〈…引き続き様子を見ろ。〉
〈御意。〉
バサッ!!
俺の命令で譲葉を追うカー吉(仮)
〈…余り思い詰めるなよ。〉
オマエはオレ達妖にとって特別な存在なんだ。
天狗sideEND