天狗に愛されて


天狗side


〈…おい、学校でどうだったか報告しろ。〉


バサッ!


〈はい。
学校でも同じように沈んでおられました。〉


俺の肩に止まって話すのは一羽のカラス。

コイツはオレの使いでなきむしちゃんの様子を
随時報告するようにしている。

カー吉って呼ばれてるみたいだけどさ?


〈それと、屋上から飛ぼうとなされました。〉


〈マヂかよ…。〉


幾ら術を使えたって
人間が空を飛べる事なんて出来ない。


〈…引き続き様子を見ろ。〉


〈御意。〉


バサッ!!


俺の命令で譲葉を追うカー吉(仮)


〈…余り思い詰めるなよ。〉


オマエはオレ達妖にとって特別な存在なんだ。


天狗sideEND


< 41 / 316 >

この作品をシェア

pagetop