天狗に愛されて


『蛇太郎、ただいま〜。』


〈今日も例の所に行ってたのカ?
黄昏時に行くもんじゃねぇーダロ??〉


『天狗と同じ事言うんだね。』


確かに黄昏時に行っちゃ駄目だけどさ〜。


【黄昏時】

・妖、闇が深くなる時間帯。


〈どーりで大物の匂いがする訳ダ。〉


『あんなんが神格なんてねぇ〜…。

見た目は私と同じ…いや、それ以下?
「千年生きてる」って言うから
もっとムサくて、口調も渋いと思ってた。』


〈人間と同じで時代と共に変わるからナ。〉


意外と妖も時代に沿って生きてるんだ。


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