天狗に愛されて
〈オイラ達にとっては視えてくれてた方が
生きやすかったかナ。
でも、人間にとっては怪異でしか
目に映らないのも事実なんダ。〉
『確かに今日術をかけた二人。
すんごい叫んでたもんなぁ〜(笑)』
しかも気絶しちゃったし。
そして、そのまま置いて帰ったよ♪
〈ちょっと待っタ!
不可視の人間に妖を視せたのカイ!?〉
『ちょっとだけね♪』
〈騒ぎになるんじゃないのカ…?〉
『夢って思うんじゃない?
それに、天候とかその妖の力が強いと
視えちゃう事ってあるじゃない。』
面白いよね〜。
実際にそんな話が
色々と語り継がれてるんだから。