天狗に愛されて
「霧…?こんな時間帯におかしくねぇか??」
夕方だぞ?
それに、微かだが妖気を感じる。
「うわ!」
「え!?嘘!!!」
「どうした!」
妖の仕業か!?
「き、傷が!」
「治っていく!!」
その言葉に自分の傷を見ると、
最初から無かったかのように消えていた。
「一体…どういう事だ?」
周りが歓喜に満ちている中、
俺だけが取り残される。
モヤモヤと心に霧がかってるのに対し、
謎の霧はいつの間にか晴れていた。
塞sideEND