天狗に愛されて


「霧…?こんな時間帯におかしくねぇか??」


夕方だぞ?
それに、微かだが妖気を感じる。


「うわ!」

「え!?嘘!!!」


「どうした!」


妖の仕業か!?


「き、傷が!」

「治っていく!!」


その言葉に自分の傷を見ると、
最初から無かったかのように消えていた。


「一体…どういう事だ?」


周りが歓喜に満ちている中、
俺だけが取り残される。

モヤモヤと心に霧がかってるのに対し、
謎の霧はいつの間にか晴れていた。


塞sideEND


< 73 / 316 >

この作品をシェア

pagetop