天狗に愛されて


『…まぁ、良いや。』


明日から休校。

こんな事…本当は言っちゃいけないけど、
私にとってはラッキーだ。

クラスの皆にあんな目をされずに済む。


それに、


" 望んでないと嘘をつくの? "


あの声が頭から離れない。

しかも、頭の中が霞みがかって
余り覚えてない事が少し怖い……。


〈…頭が痛いのカイ?〉


『え?あぁ…なんでもないよ。』


囁いてる。

誰かが頭の中で。


まるで、私の中に誰か居るみたいに。


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