月曜日の魔法使い
刻の短さを感じる
私たちが入学した日。
雨も降っていないのに
虹が出ていた。
もしかしたら
降ってたのかもしれないけど
私は気づかなかった。
体育館での入学式中、
窓の外の虹がすごくきれいで
頭の中にこびりついている。
私は首席でこの学校に入学した。
もう一人、同じ成績で入った人柄いるらしいが
誰なのかは知らない。
私だけなのだろうか、
入学式中にもう卒業式のことを考えてるのは。
私たちの卒業式は
どんな日になるのだろうか。
どんな光景が見えてるのだろうか。
そう考えるからこそ
今日この日を目に焼きつけたいと思うのだ。