月曜日の魔法使い
刻の小ささを思う

私は一つ
嘘をついた。


私は彼をテレビでしか
知らないといった。


そんなことない。



彼はいつも私の側にいた。






成績もいつも二人
並んでいた。


彼は忙しいから生徒会には入らなかったけど
クラスの委員長で私も委員長だった。

文化祭もなぜか二人とも
実行委員をした。




月曜日、
何かが変わっていたのは
誰かじゃなくて彼だったことを私は知っていた。


密かに
いや私の一方的な思い込みかもしれない。
彼は確かに私の側にいた。






なぜ彼は死を
選んだのだろうか。

彼の友人は家族はそしてファンは
いまだにそれを理解できずにいる。


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